11月2日 南アフリカの優勝でラグビーワールドカップ2019 日本大会が幕を閉じました。

当日、横浜国際総合競技場で、70103人のうちの1人して立ち会え、一生に一度の経験をしてきました。

 

下の動画を9月からクリニックのモニターで流し始め、盛り上がるか心配しながら迎えたワールドカップでした。

https://www.facebook.com/rugbyworldcupjp/videos/この感動は一生に一度だ-オフィシャルソング-world-in-union-吉岡聖恵いきものがかり/345262332722528/

 

私は9月21日、22日の札幌ドームでの試合、グランドドクターとして従事させていただき、世界最高峰のラグビーを目の前で体感させてもらいました。

 

たくさん生まれた感動を、私がどうこういうこともないのですが・・・

ラグビー経験者として、ラグビーというスポーツが、日本のみなさんに認知してもらえて、一緒に感動を共有できたことを一番うれしく思います。

https://www.rugbyworldcup.com/video/513878

この動画には何回みても泣かされます

 

「ONE TEAM」

今年の流行語大賞になる気がします

日本代表の選手や関係者、大会運営スタッフ、そして大会を盛り上げてくれたみなさんに、ありがとうです。

 

 

さて、これからラグビーをやりたい、やらせたいという人たちが増えると思います。

ただやりたい、やらせたいけど、ケガが心配という方も多いのではないでしょうか?

 

たしかにワールドカップをみて、あれだけ激しくぶつかり、時には血を流す場面もあり、怖い、危ないという印象があるかと思います。

ラグビーは漢字で「闘球」と書きます。

格闘技と球技が合わさって感じですよね。

だれでもいきなり格闘技をやればケガをします。身体がその格闘技をやる準備をできていないからです。

ラグビーも同様、初心者がいきなりトップ選手と同じように身体をぶつければケガをします。

そのために練習をして、身体を鍛えて準備をします。

それを怠ればラグビーは非常に危ないスポーツとなってしまうでしょう。

 

ではどうしたらよいか?

一つのススメとしては小さいうちにラグビーを体験し、始めてもらいたいと思います。

小学生などではテレビでみるようなタックルなどはあまりなく、タッチや腰につけたタグをとることで、タックルの代わりとします。

そしてラグビーをしていく中で、身体を作っていくことはもちろんのこと、いいプレー、あぶないプレーを学んでいくんです。

ラグビーのタックルには逆ヘッドという危険なタックルの姿勢があり、それを取らないように反復練習をしていくことが重要です。

近年では、肩を脱臼しやすいタックル姿勢というのもわかってきました。

先日参加した肩関節学会でも話題となっていましたし、自分自身も医者になり、ラグビーの脱臼について調査をし、論文なども発表してきました。

コンタクトスポーツ選手における外傷性肩関節前方不安定症の治療成績 : コンタクトスポーツ競技別の検討

道家 孝幸 , 岡村 健司 , 廣瀬 聰明 , 野中 伸介 , 木村 重治 , 上野 栄和 , 吉本 正太 , 杉 憲  JOSKAS 37(3), 628-632, 2012-06-25

 

 

 

総じてラグビーでケガをしやすいのは、経験が浅い人です。

北海道では高校生からラグビーを始める人が多いですが、高校3年生よりも1年生。大学4年生よりも1年生のケガが圧倒的に多いです。

さらに同じ高校生でも、強豪チームはケガをしにくいんです。

年間数件は全国で重症なケガの報告がされています。

しかし、学生よりも遥かに衝撃の強いワールドカップの選手が頸髄損傷など重症なケガをすることはきわめて稀です。

つまり技術、スキルが低い選手ほどケガをしやすいと言えます。

 

みなさんが学生時代に学校でやった柔道。

まずは受け身の練習からしましたよね。

なぜ、勝つための投げる練習よりも、投げられて負けたときの練習をするか、それはケガをしないようにするためですよね。

ラグビーも同様に、小中学生のラグビースクールでは、ケガをしないための技術を、安全に指導していきます。

そして身体も鍛えつつ、少しずつ安全にタックル練習を行っていくんです。

なので、ケガを防ぐためにも、小さいうちからラグビーを体験してもらいたいと思います。

 

それでも少なからず、ケガはつきものです(しかしその頻度は実は他のスポーツと大差はありません)。

そのために私達医療者がいます。

北海道では、すべての試合、大会でドクターが帯同できるように、システム作り、組織作りをしています。

万が一ケガが起きたときでも、すぐに対応ができるように。

 

 

また脳震盪もケガの一つですが、脳震盪を起こしたあとの対処が重要です。

脳震盪が起きたあとすぐにプレーに復帰して、再度脳震盪のようなことが生じるとセカンドインパクトといって重症な後遺症が残ってしまうこともあります。

昔はラグビーのイメージといえばヤカンの魔法の水でしたよね。

ケガしてもヤカンで水をかけて、すぐに復帰する。

たしかに経験者としてはヤカンの水は魔法の水かと思うくらい、痛みは治まります。笑

でもいまはそんな危ないことはしません。

脳震盪が生じたあとは高校生までは3週間は復帰できない規則となっています。

3週間は長いと思われるかもしれませんが、選手の安全を守るためです。

さらにその期間中には、医者の診断書をもらわなければ、復帰できないんです(ただこのことを知っている医療者が少ないことも現在の大きな問題…)。

脳震盪はワールドカップでは脳震盪を専門にみるグランドドクターがいるくらい、重要視しています。

試合の途中でも、脳震盪の疑いがある選手は一度ピッチを出て、チェックをしていましたね

 

当院ではこの脳震盪の段階的復帰プログラムのサポートを行っています。

もしケガが起きてしまった際にはぜひご相談ください。

 

話がそれてしまいましたが・・・

ラグビーというスポーツをみるだけでなく、ぜひ体験してもらいたい

そうするともっとラグビーのよさがわかってもらえると確信しています。

またラグビーの精神が、メディアなどでも取り上げられているように、人格形成にも役立つスポーツだと思います

私たちとしては、そのラグビーを安全に楽しんでもらうサポートをしていきたいと考えています。

 

 

そして一気に話は飛びますが・・・笑

ケガをしない身体を作るにはまず栄養から!

当院の栄養セミナーを定期的に行っていただいている北海道コンサドーレ札幌の管理栄養士 小松信隆先生にお願いし、スポーツ選手や保護者向けの栄養セミナーを開催してもらうことになりました。

 

普段の食事から、運動前後、試合前に取るべき栄養など、スポーツに必要な栄養の話をしていただきます。

個人的には、コンサドーレ札幌がJ1に定着し、先日のような優勝争いができるまで強くなったのも、小松先生の力が大きいと思っています。

セミナーは2020年1月7日(火)10:00~

当クリニックがあるビルの地下1階 ウィステリアホールにて開催します。

ご友人、チームの方々などお誘い合わせの上、ご来場ください。

申し訳ありませんが、会費制とさせていただき、一世帯500円とさせていただきます。

また入場者には限りがありますので、ご電話にてご予約ください(011-222-3334)

 

 

 

また採血や体組成計のデータをみながら個別指導も行っています。お気軽にお問い合わせください。

 

 

みなさんのスポーツ活動の助けとなれば幸いです。

よろしくお願いいたします。