今日は子どもロコモのお話

 

前回はコロナロコモについて書きました。

実際患者さんでも、「コロナが流行してから初めて外に出ました」という高齢の方がしばしば見受けられます。そしてそういった方々は全員姿勢が悪くなったり、歩きが不安定になったりしています。

まさしくコロナロコモです。

ご自宅で身体を動かす習慣をつけて、ロコモを予防しましょう!

 

 

ところがこのコロナロコモ、高齢者だけが当てはまるわけでありません。

実は子どもも対象となります。

ただでさえ近年は、小さい頃からテレビゲームで遊ぶことが多くなったり、屋外で遊ぶ場所が減ったり、生活が便利になったことで、身体を動かす機会が減っています。

その結果、子どもの運動機能の低下が目立ってきているのです。

身体が硬い、バランスが悪いなど基本的な動きができない状態のお子さんは「子どもロコモ」と呼ばれています。

 

・姿勢が悪く、つかれやすい

・肩こりや腰痛がある

・転んだときに手が出ず顔をぶつけてしまう

・床を雑巾がけするときに手で身体が支えられず、転んでしまう

・しゃがむのが苦手で和式トイレが使えない

・骨折しやすい

そんなお子さん、周りにいませんか?

 

実際に子どもの骨折発生率は1970年からの約40年間で、2倍以上に増えているのです。

体力・運動能力も多くの種目で低下していると言われています。

1週間の総運動時間が60分未満の子が多くいるとの統計です。

 

 

平成26年に改定された学校保健安全法で、児童の健康診断に「四肢の状態」が必須項目として加わりました。

北海道では、毎年この時期に調査票が配布され、各ご家庭でのチェックが勧められています。

 

ただ私は、そこに大きな問題が隠れていると思っています。

 

それは、これらの健診が、内科健診に盛り込まれており、ご家庭でのセルフチェックとなっていることです。

学校の健診では整形外科医が行っているのではなく、内科、または小児科の医師が一般的な内科健診に加えてチェックリストをみているだけです。

普段身体の動きを専門にみているわけではないですから、どこをどうみたらよいかわからない。

また、項目も多いので、各ご家庭でのチェックに切り替わっている、そんな理由が想像できます。

家庭でのチェックで済まされていることを知って、驚いたとともに、危機感を感じました。

 

 

さらに異常が指摘されても、どこへ受診したらよいかわからない場合も多いのではないでしょうか?

おそらくレントゲン画像を重視して診察をしている整形外科では、関節や骨には異常がない「子どもロコモ」に対しては、「運動をしましょう」っていうくらいしか指導されていないように思われます。

 

子どもロコモ」はまさしく運動機能の障害です。

子どもで関節の変形などはごくごく稀です。

普段使えていない身体の使い方を気づかせてあげるだけで、改善できる要素が大きいです。

必要なのは「リハビリ」です。

 

 

大切なお子さんの身体。

今後何十年も動いていく動きの源を作る大事な時期です。

ご両親など大人がしっかり気づいてあげなければなりません。

身体の動きに心配なことがあれば、小さなことでも構いません。

ご相談ください。

 

「子どもロコモ」から大人の「ロコモ」へ進行しないように

そして「コロナロコモ」が進行して「子どもロコモ」にならないように

お子さんの身体の動き、今一度チェックをしてみてください。

 

 

下記に子どもロコモチェック項目を記載します。

1つでもできないものがあれば、「子どもロコモ」の可能性があります。

ちなみに過去の調査(幼稚園〜中学生をあわせた1300人の調査)では、できない項目が1つ以上ある子が40%以上いたと報告されています。

あなたのお子さんは大丈夫でしょうか?

 

  • 身体のバランス

  両手を広げて片足で立ちます。ふらふらせずに5秒以上立てますか?

 

  • 下半身の柔軟性

  かかとを浮かさないで、後ろに倒れずに深くまでしゃがめますか?

 

  • 上半身の柔軟性

  両手をまっすぐ上にあげて、腕が耳の後ろまであがりますか?

 

  • 肩甲骨と股関節の柔軟性

  膝を伸ばしたまま、指が床につきますか?

 

  • 上半身の動き

    肘の曲げ伸ばし、手首と指がしっかり伸びますか?

 

  • 立位・座位姿勢

  立っているときお腹やあごが出ていませんか?座っているとき猫背になっていませんか?

 

 

心配なことがあれば、お気軽にご相談ください!

 

次回は、「子どもロコモの落とし穴」についてお話します。