本日野球肘検診を行いました。 北海道野球協議会主導で約100人の球児たちが来院してくれました。
野球肘とは、ボールの投げすぎが原因で起こる肘のスポーツ障害です。 内側の内上顆裂離と外側の離断性骨軟骨炎に分けられます。 内上顆裂離は内側の靭帯に引っ張られて骨が剥がれること。 離断性骨軟骨炎は骨と骨がぶつかって壊死すること、そして軟骨が剥がれたり骨が変形したりします。
ただ結果として肘に症状が出ますが、原因は身体の柔軟性の低下や筋バランス不良、投球フォーム不良などです。
そして困ったことに外側の離断性骨軟骨炎はあまり自覚症状が出ません。
気づかないうちに進行してからみつかり、手術が必要となったり、野球ができなくなったりします。
そこで離断性骨軟骨炎をみつけるために始められたのが、野球肘検診です。 2000年に徳島でスタートして、今では全国で行われています。 札幌でも例年札幌ドームで大規模に行われていましたが、今年はコロナの影響で中止。。。 しかし札幌でも10年以上行ってきているため、現場からも検診を希望される声が強く、日程を分け小規模で開催することとなりました。 当院もぜひそのお手伝いをしたいと思い、本日は当院にて野球肘検診が開催されました。
本日も1名の離断性骨軟骨炎の子が見つかりました。
まだ初期のため、きちんと治療をすれば後遺症は残らないと思います
次回は2月28日(土)に行います。 すでに予約は締切っているため、希望の方は直接クリニックへ受診していただければ、エコーと診察を行います。
野球肘検診を受けて、ケガの予防、早期発見早期治療を行い、大好きな野球を続けてもらいたいと思っています。