ケガの痛み
症状
・◯◯をぶつけて痛い、腫れている
・足首を捻った
・走ったりして太ももやふくらはぎがブチっとした
・ケガをしてキズがある
・手足や指が変形している
・肩がはずれた
・交通事故後で◯◯が痛い
など
考えられる病名
・打撲
・捻挫(靭帯損傷)
・骨折
・脱臼
・筋損傷(肉離れ)
・外傷性 症候群◯◯
など
ドゥクリニックの診方
診断
・問診…ケガの場合は、どんな時にどのようにケガをしたかなど受傷の状況を把握することがとても重要です。
・診察…どんな動きをしたら痛いか、どこが痛いかなどを調べていきます。損傷している部位や組織(骨・筋肉・関節内構造・靭帯・腱・皮下組織・神経など)やその程度をチェックします。
・レントゲン…高性能レントゲンで小さな剥離骨折なども見逃さないようにチェックします。2方向から撮影することが基本ですが、ケガの部位に合わせて撮影方法を変えて撮影します。
・エコー(超音波)…レントゲンでは見えない靭帯や筋肉の損傷をチェックします。また靭帯の損傷の程度を調べたり、身体のどの部分(関節内・靭帯・筋肉・皮下組織など)が腫れているか調べます。また、レントゲンではわからない小さな骨折を見つけることもできます。ケガの部位だけでなく、ケガの重症度を調べるのにも非常に有用です。
治療
・RICE治療…ケガの処置の基本としてとても重要なことです。
Rest(安静)…痛みに合わせてケガをした部位を安静にして損傷の増悪を防ぎます。
Ice(冷却)…ケガをした部位を氷水や保冷剤などで冷やし、炎症や腫脹を防ぎます。
Compression(圧迫)…ケガをした部位を適度に圧迫することで、内出血や腫脹を防ぎます。
Elevation(挙上)…ケガをした部位を高くすることで腫脹を防ぎます。
近年では、安静だけではなく局所の「保護(Protection)」を加えてPRICE治療と呼ばれるようになってきたり、早期回復には適度に負荷(体重をかける)ことも重要だと言うことがわかってきて「適切な負荷(Optimal Loading)」を加えてPOLICE治療が重
要だと言われ始めています。ケガの治療も進化しています。
以下は状態に合わせて行います(全員が行うわけではありません)
・リハビリ…ケガの状態に合わせて動かしたり、物理療法を併用したりと早期に日常生活復帰ができるように治療を行います。また、ケガをした部位だけでなく、ケガをした理由を探り、再発の予防に取り組みます。
・投薬…炎症や痛みを抑えるために薬の処方を行います。
注:シップでは冷やす効果はほとんどありません。Ice(冷却)は氷などで冷やすことが望ましいです。
・ギプス・シーネ・装具…ケガの直後では、安静、保護の目的でシーネというギプス素材の板を当てます。また骨折や重度の靭帯損傷では、腫れが落ち着いたら数週間のギプス治療を行います。ある程度動かせる時期には組織の負担を軽減させるために装具を併用することがあります。
・骨折超音波治療機…骨折の治癒を促進させるために超音波治療を併用します。
ケガにより損傷している組織や損傷の程度は人それぞれ異なり、治療方法が決まっているわけでありません。
それぞれのケガの状態に合わせて、適切な治療方法を提案します。
また大会など今後の予定を考慮して、できる限りスポーツ活動ができるように治療方法を変えたりと個々に合わせてご相談します(注:ケガの程度によってスポーツや大会参加を断念しなければならない場合はあります)